少し前になりますが、ピアニストの赤松林太郎さんを撮影しました。
先月開催した『写真展 協奏曲』でご協力頂いた橋森ゆう希さんからのご縁でご依頼を頂きました。
イメージは私に任せて頂けるということでしたので、まずは赤松さんのことを知るために、オフィシャルサイトやSNS、YouTube等いろいろ見て回りました。
私は撮影前には必ずその人の事を調べ、知り、理解しようとし、イメージを膨らませます。
国内外での受賞は10以上に及び、近年は国際コンクールの審査員長を歴任し、現在は指導者としても活動等、いろいろ情報が出て来たのですが、、、
その中の1つにマスタークラスの指導動画を見つけました。
一音の粒の大きさ、伸びや切り方、形、色、彩度、艶、それらが連なった際のイメージが出来上がっていて、瞬時に問題点を見抜き、手の向きを微調整する等の対応を秒で行っていく。
神の領域に踏み込んでチャレンジをしていると感じ、私がイメージしたのが京都の広隆寺にある国宝『弥勒菩薩半跏思惟像』でした。
文字通り神様で、撮影時に私のイメージをお伝えした際、赤松さんは少し笑っていました。
私にはアルカイックスマイルのように感じました。
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