数年前、私がまだシステムエンジニアをしていた時のお話しです。
大学時代の友人と会食した際、その出会いはありました。
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前の週に何となくテレビを付けると『題名のない音楽会』という番組がやっていて、高嶋ちさ子さんと7人のチェリストによる演奏及びスーパーテクニックが披露されていました。
特に目を引いたのが、一番左にいたカッコイイ、ダンディー、色気の3つを合わせ持つチェロ奏者の存在でした。
友人は楽器店を営んでおり、交友関係も広く、会食の場には演奏家の方も何名かいらしていました。
そして、たまたま前の週に見た『題名のない音楽会』の話しをしたところ、友人からあそこにいるよと言われました。
ビックリし過ぎて、ドキドキしながら会話したのをかすかに覚えています。
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時が過ぎ、私がフォトグラファーとしてのキャリアを歩みはじめました。
経験及び実績を積むべく、日本広告写真家協会(APA)が主催する公募展に作品を応募しようとした際に真っ先に頭に浮かんだのが、そのチェロ奏者の存在でした。
友人に頼み込み、その方に被写体になって頂けるようお願いをして、公募展用の作品撮りに協力してもらえることになりました。
結果は残念ながら選外となりました。
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更に時が過ぎ、私が私がフォトグラファーとして国内や海外で入賞、入選するようになってきました。
その頃、世の中は新型コロナウィルスによる影響を受けており、音楽関係者は活動の幅が著しく制限されていました。
そんな時に私自身のステップアップに繋がり、何かお役に立てて、楽しいことが出来ないかと考えたのが、写真展と演奏会が一緒になったイベント『写真展 協奏曲』(2021/4/21~4/25)でした。
このイベントは演奏会にご協力頂く音楽家を展示した写真展と、その方々による演奏会の2つで構成されています。
そして、『写真展 協奏曲』のメインビジュアルには、私にとって最も思い出深い作品の1つであるAPA公募展に応募したチェロ奏者を撮影した作品を採用しました。
3回目の緊急事態宣言が発出される直前の4/21に私が撮影した作品に囲まれて、弦楽四重奏演奏会が行われました。
メンバーにはもちろん上記のチェロ奏者も入っており、ラスト2曲が演奏されると胸が熱くなり、数年ぶりに泣きました。
写真展及び演奏会は無事に終わり、ほのかに残る余韻に浸りながら、この記事を書いています。
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5/9は作品撮り、演奏会等でお世話になってきたチェロ奏者の方のお誕生日になります。
古川 展生さん、お誕生日おめでとうございます!
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